人間の行動を支配する心理学の原理:ネガティブサジェスチョン

   

デレンブラウンのトリックオアトリート。今日の被験者は人類学を専攻する19歳の女子学生ローレン。聡明な彼女ですが、デレンブラウンの分析では、自分に厳しすぎるあまり消極的になる部分がある性格。
今回のトリックオアトリートでデレンブラウンが示したいことは、ネガティブに考えあることがいかに破滅的な効果を持つかについて。
デレンブラウンが準備した舞台装置は、空き家を利用して心理クリニックに仕立てあげたもの。何も知らずにそこを訪れた彼女を待っていたのはもちろん、デレンブラウンでした。例によって、TRICKかTREATのカードを引かせます。この回では、本人はどちらのカードを引いたかをこの段階では教えてもらえません。
今回のトピックはネガティブサジェスチョン。小休止として、子供たちがいかにネガティブサジェスチョン(あれをやっちゃだめ、これをやっちゃだめという禁止命令)に弱いかというデモ。
そして、もちろん大人も。
「この穴をのぞいてはいけません。」
と注意書きがある穴をついつい覗き込む通りすがりの人たち。
最後に覗いた若者にデレンブラウンが仕掛けた罠。
Curiosity can indeed kill the cat. という言葉は、
Curiosity killed the cat.(好奇心が過ぎると命取りになる)
ということわざから。
さて、最初の女子学生の話に戻ります。赤いボタンを押すと子猫を感電死させることになるという説明を受けた彼女。
Derren Brown Trick Or Treat Series 2 Episode 2 – Part 1

http://www.youtube.com/watch?v=YHaFuYZwX2U

再び小休止。ネガティブサジェスチョンの威力を示す別の例。綱渡りの綱の上でなわとびをする男。ギネスブック記録保持者の彼が綱から落ちる理由は全くない。その彼を心理的に操作するデレンブラウン。デレンブラウンが男に与えたネガティブサジェスチョンの指示は、
「ふらつかない、落ちない、と繰り返し自分に言い聞かせながら行うこと。」
そして、高く張られた綱の上で縄跳びを始めた彼は‥
Derren Brown Trick Or Treat Series 2 Episode 2 – Part 2

http://www.youtube.com/watch?v=gwIlueCNu8M

いよいよ女子学生ローレンのストーリーに戻ります。ローレンに与えられた指示は、
「子猫ネコを殺さないこと。」
というネガティブサジェスチョン。
ローレンは5分間、子猫を感電死させるボタンを押さなければ賞金がもらえるという、どう考えても何もおかしなことは起きようがないルールです。
しかし、ここでデレンブラウンはローレンに心理的な揺さぶりをかけます。しかし、子猫を殺したくなる理由が生じるとも思えません。
残り2分になったとき、タイマーを2分にセットして、
「決してボタンを押さないように。」
と言い残して立ち去るデレンブラウン。
子猫をかわいがるローレン。
しかし、実験終了まで秒読みになったときにローレンがとった行動は‥!
Derren Brown Trick Or Treat Series 2 Episode 2 – Part 3

http://www.youtube.com/watch?v=ap35u0zB6QM

なぜ?
なぜ?
なぜ?
子猫をかわいがっていたローレンはなぜあんな行動を突然取ったのか?
失敗しないように、失敗しないように、と言い聞かせると必ず失敗するとよく言われますがそれをデレンブラウンが実証した番組でした。ネガティブなことに意識を集中すると必ずその結果を招くように人間は行動するという非常に意味深な内容でした。

 - デレン・ブラウン