催眠術と聞いてみなが疑問に思うことは、
「催眠術で自分が操られてしまう恐れはないのか?」
ということでしょう。
どんな催眠術の本にも、
「催眠術師がどんな催眠暗示を入れようとしても、あなたがやりたくないことを自分の意志に反してしてしまうことはありません。やりたくない場合は、催眠術師の指示を無視するか、催眠状態が解けてしまうだけだからです。」
といった説明がなされています。
普通の場合はそうでしょう。
しかし、普通でないレベルの腕の立つ催眠術師が、普通ではないくらいに催眠に掛かりやすい被験者を選び抜いて催眠術を掛けたらどうでしょう?
イギリスの催眠術師デレン・ブラウンが、催眠暗示性の非常に高い被験者クリスを選び出し、あるトリガーとなる刺激が与えられたときに「殺人マシーン」の人格に変わるような催眠術を掛けます。クリスがもとの人格に戻ったときには、催眠状態で何をしたのか全く記憶が残らないような催眠暗示も入れておきます。
さて、実際にクリスに人を殺させることは可能でしょうか?
その答えがこのデレン・ブラウン「暗殺者」です。これは、イギリスのチャンネル4で2011年10月21日(金)に放映されたテレビ番組の動画です。スティーヴン・フライというイギリスの著名人のトークショーの最中に、観客として紛れ込んだ「暗殺者」クリスが本当にステージ上のスティーヴン・フライを撃ってしまうのか?
銃を扱った経験がほとんどなかったクリスは最初、的の真ん中を撃てていなかったのですが、催眠で「暗殺者」になったとたんびっくりするくらいに射撃の腕が良くなった現象も興味深いです(射撃練習場のシーン19分55秒~)。暗殺の場面だけ見たい人は、後催眠暗示のトリガーを与える役割の女性が入ってくる41分27秒頃からご覧ください。
~ Derren Brown – The Assassin ~ Full Episode ~ (英語 47分50秒)
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