ミルトンエリクソンの逸話による方法

「ミルトン・エリクソンの心理療法セミナー」(ゼイク編)という本を読んでいると、彼がちょっとしたストーリーをクライエントに話して聞かせてそれを診断や治療に利用していたということが説明されています。
最初は何だか変わった方法だなあと思ったのですが、普段の会話を思い返すと、人の気持ちを知るうえでこれはとてもフツーのことだと気付きました。
誰かと何か話をしていたとします。別にその人のことを言っているわけではないのに、大抵、言われて気分が悪いと思えるところに強く反応して言い返してきます。相手は自分のことを言われたように感じてしまうのです。
これは間接的なので、相手の心理を問いただす必要が全くありません。相手もほとんど無意識にこちらの言葉に反応しているので、全く警戒しません。
エリクソンは、ストーリーを語っている間に相手がどの部分に反応するか、そのわずかなしぐさを目の端で見て取っていたそうです。

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