催眠療法士のLuke Chao氏が、暗示の力について説明するビデオクリップ。内容を簡単に要約してみました。
催眠療法で恐怖症を治す方法(0:00-)
女性恐怖症を治すとき、まず退行催眠により女性に対して恐怖心を抱く前の年齢にまで戻します。そして女性恐怖になった原因を突き止めます。それから間違った思い込みをとり除く作業をします。
一番たくさん暗示をかけているのは実は自分自身(0:33-)
暗示をかけるのは催眠療法士だけではありません。本人が日常生活の中で常に暗示を自分にかけているのです。
「自分みたいな人間は彼女に見向きもされない。」
このような考えは全て暗示になってしまいます。催眠によってこの思い込みの書き換えを行います。
「私はどんな女性でも手に入れることができる。」
と何度も何度も新しい考え方を繰り返すのです。マントラのように繰り返すこと自体が催眠誘導になります。
自分が普段何を考えているかを自分でわかっていることが非常に重要です。
自己催眠の誘導方法(番組ホストの人に対する催眠誘導の実演)(2:07-)
「目を閉じてください。楽にして。」
「そして、自分の意識をまぶたに集中させてください。」
「まぶたの力をすっかり抜いて‥、
全く動かなくなるくらいにまで。」
「あなたにはできますよ。完全にまぶたの力を抜くことが。」
「まぶたから緊張をなくします。」
「そして、リラックスした状態がまぶたを感じるようにします。」
「まぶたから完全に力が抜けているのでもう動かないと思えるなら、
一度しっかりと試してみてください、まぶたが動かないことを。」
「そうです。はい、もう結構です。」
「では次にまぶたのリラックスした感覚が体に広がり足の先にまでいきわたります。」
「3つ数えると、まぶたに力が戻り、目を普通に開けることができます。1,2,3.」
目が開けられるか試したけれども、まぶたが開かなかったわけです。とうことは、あなたは催眠を受け入れたわけです。そうでなかったら、あなたは目を開けることができたはず。これが催眠状態で暗示が入るということです。
暗示の作り方:具体的であることの重要性(4:39-)
「私は女性に対して自信がある。」
というよりも
「魅力的な女性に会うたびに私は3秒以内に彼女のもとに行き話しかける。」
と言ったほうがいいのです。
催眠術師がよく教える古典的な暗示に
「毎日、あらゆること関して、より良くなる。」
というものがあります。これはまったく具体的ではありませんので、気分を良くする暗示でしかありません。変化を望む場合、必ず現在いる地点Aと変わったあとの地点Bとがあります。具体的でないかぎり、A地点からB地点にいたる道筋から外れていないかどうかを知ることができません。
Ep 7-2 ‘Luke Chao’- the Power Of Hypnosis(6分43秒)
ちなみに番組ホストに対して行っていた催眠誘導は、デイブ・エルマン誘導法と呼ばれる方法の最初の部分です
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