魚は催眠術にかかるか?

催眠に掛かるのはヒトだけではありません。ヒトの催眠状態に似た状態、すなわち自発的な運動がなくなったり刺激に対して反応が鈍くなるという現象は動物にも存在することが知られており動物催眠と呼ばれます。
この動物催眠という現象は、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類で観察されていますが、魚類ではどうなのでしょうか?動物催眠術という本には以下の記述があります。
動物催眠術(竹内楠三)1904
本文へのリンク(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
第七章 魚類 27頁(29/166コマ)
ダニリユースキーは魚類に就いても亦た実験を施して、之れを上向けにすると動けない一種の状態になること、及び其の感覚の減ずることを発見している。然るに之れに就いては尚ほ一つの疑問がある。唯だ是れだけのことで、其の魚の表はす状態を他の有脊動物が表はす所の動けない状態と同一に見ることが出来るか、どうか、是れ甚だ疑はしい点なのである。だから、ダニリユースキーは魚類に就いて実験して居るにも拘はらず、魚類が果して蛙や蜥蜴などと同一の状態になるか否かは未だ知ることの出来ない所である。
似たような状態は魚でも観察されたが、確信を持つにはいたっていません。

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