催眠療法の効果と限界

催眠状態になると暗示が入りやい、という現象を利用するのが催眠療法です。しかし催眠療法のセッションでクライエントの人を催眠状態にして、生活を改善するする暗示を入れれば、それでセラピー終了なのか?というとそう話は単純ではないそうです。
石井裕之氏はもともと催眠療法を用いるセラピストだったわけですが、今では催眠を一切使わずに人生を変える方法を説いているのが私には不思議でした。
石井裕之氏の著作に
「もうひとりの自分」とうまく付き合う方法
という本があり、その本に付属しているCDに石井裕之氏が行ったセミナーが収録されています。そこで、潜在意識の説明、催眠療法を始めた理由、セラピーで催眠療法を使うのを止めた理由が語られています。
簡単に言うと、催眠状態で暗示を入れると確かには変われるのですが、その効果が持続しない場合があるそうです。それはなぜかと言うとその人の普段の行動や環境が悪い場合には、セラピストが与える暗示よりもそちらの暗示の方が強いからだそうです。ですから、催眠状態で暗示を入れるのではなく、その人の普段の行動を変えてもらうことにより暗示を入れてその人の生活を改善するセラピーのスタイルに変えたそうです。
暗示を入れるのに催眠を利用するのは手っ取り速くていい方法なのですが、必ずしも催眠を用いなくても暗示は入るのです。毎日の行動の積み重ねに勝る暗示はないそうです。

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